2018年07月10日
2018年7月豪雨災害
この度の2018年7月大雨災害で亡くなられた方へ心よりご冥福の意と
被災された方へ心よりお見舞いを申し上げます。
EARTH BERRY COFFEEのある、東広島市も
大きな被害が出ました。
現在も行方不明者の捜索が続いています。
近隣のスーパーにはモノがなくなり、
多くの人が不安な思いをされています。
豪雨災害から5日たち、道路が復旧したりして、
少しずつですが、日常が戻り始めていますが、
まだまだ復興までは時間が掛かりそうです。
でも、
こうした時に、善意の輪が広がってゆくのを見ると
本当に希望が持てて、勇気が湧きます。
人は自然の前には、あまりにも無力ですが、
だからこそ、力を合わせることが出来るんだと思いました。
私達は負けない。
がんばろう、広島!
posted by アースベリーコーヒー at 19:00| ブログ
2018年06月29日
夏のコーヒー。
少し湿ってモワっとして重たい空気が
まとわりつくような季節になってきましたね。
冷たいコーヒーが恋しい季節です。
丁寧にドリップして作る、香り高く、
キリリとした苦味とコクのある風味の
急冷式のアイスコーヒー。
じっくりと冷水につけて作る水出しコーヒーは
まろやかで甘く、チョコレートのような風味です。
どちらも魅力的ですね。
6月からアイスコーヒーのスクールが始まっています。
(7月も、もうすぐ満席になりそうです)
毎年、好評のアイスコーヒーブレンドも登場。
そして、水出しコーヒーパックも販売しております。
詳しくはネットショップページをご覧ください。
新しいラインナップとして
インド アラクバレーとグアテマラ エルソコッロ農園も登場しております。
そしてもうすぐ【お中元】のシーズン。
今年も夏ギフトを販売しております。
熨斗は料サービスで、
送料は全国一津600円
(北海道・沖縄・その他離島は1000円)
こちらも既にご予約受け付けております。
(発送は7月中旬)
いつもお世話になっている大切な方へ、
きっと喜ばれる贈り物になります。
皆様も、夏もたっぷりコーヒーを楽しんでください。
posted by アースベリーコーヒー at 18:36| 珈琲豆のこと
2018年06月14日
焙煎合宿2018
先日の6月4日〜7日に、
東京で開催された焙煎合宿に
妻・美恵が初めて参加してきました。
ワタクシも、過去4回参加して
大変勉強になったイベントです。
全国各地からコーヒーの焙煎人が集まり、
チームを組み、テーマに沿って焙煎に取り組むのです。
今年のテーマは
「いかにして、素晴らしいスペシャルティコーヒーのフレーバープロファイルをロースティングによって再現できるか」
という、コーヒー焙煎の本質をつくようなテーマ。
スペシャルティコーヒーの持つ
フレーバープロファイル(風味性質)の本質を
深く理解していなければ「正解は何か」が
何年、何十年、もしかすると一生、分からない。
そんな恐ろしい課題とも言えます。
さて、今回の焙煎合宿では
課題となる生豆が3種類あって
1、ケニヤ(90点くらい)
2、グアテマラ(85点くらい)
3、ブラジル(82点くらい)
の3つを適切に焙煎して、
それぞれの品質レベルに応じた風味特性を引き出します。
これは普段、私達コーヒー屋がお店でもやっていることで、
素材の豆のポテンシャルを理解して「長所を最大に活かし短所を隠す」こと。
しかし、これはとても難しい。
これがきちんと出来る人は、カッピング技術の高い人だけです。
なので、この焙煎合宿はカッピング技術の習得合宿でもあります。
素晴らしい焙煎とは
温度や時間やプロファイルの正確さや
焙煎度合いの細かい焼き分け技術でもありません。
おいしいかどうか。
それが、唯一の答えなのです。
「おいしいコーヒー」とは何か。
それを、みんなで探す3日間なのです。
焙煎士にとっては至福の3日間です。
今回はなんと妻が焼いたグアテマラが
全体のグアテマラの中で一番良い評価を頂いたようで
本人もとても喜んでいました。
お店と同じPROBATで焼いたようです。
毎日お店でカッピングして、
焙煎のディスカッションしている成果だと思います。
今回のテーマを事前に見て、
何となく正解に繋がる要素に見当がありました。
それは火力です。
スペシャルティコーヒーは素晴らしい品質ゆえ
非常に高密度で硬く、新鮮な生豆なら水分が多い。
普通のコーヒー豆より、はるかに焙煎が難しいのですが、
それらを頭に入れながら、適切な火力で水分を抜いてやり
水抜き後から「非常に強い火力」を使う必要があります。
水分抜きの火力調整はデリケートで
うまく行くとクリーンカップで素晴らしいアフターが出来ます。
強い火力とは「高い温度の直火の熱」ではなく
「強くて高いカロリーの熱風」を使います。
なので”それができる焙煎機”でなければなりません。
ここで火力不足だと、経験上、フレーバーは絶対に花開かない。
ファーストクラックでのパフィングを見て、
そこからフレーバーをデベロップメントする段階では
焙煎士の経験と技術とカッピング能力で差がでます。
焙煎はトライ&エラーの繰り返しです。
そして、カッピングして修正してゆく。
それが、「おいしいコーヒーを作る」ということです。
焙煎に天才はいないと思っています。
もしあるとすれば、
人よりたくさんの失敗を経験して
人よりたくさんの恥をかいて
人よりたくさん苦しんで
人よりたくさんの修正してきた人が
焙煎の天才のような気がします。
いつも妻とは火力の話をしています。
(どんな夫婦じゃ!)
なので、良い評価を頂いたと聞いて、
なんとなく納得するのでした。
また来年も行くわ。と言っているので
ワタクシはまた主夫としてお留守番をする予定です。
その内、技術的に追い抜かれそうです。
posted by アースベリーコーヒー at 17:25| 焙煎のこと
2018年05月29日
京都へ。〜その2〜
突然ですが、
皆様は、抹茶を飲む機会は多いですか?
ワタクシは恥ずかしながら
生涯で1〜2度しか飲んだことなく、
そのすべてが「薄茶」であり、
抹茶の最高峰であり本格である「濃茶」は
ワタクシ、その存在さえも知りませんでした。
お抹茶には、濃茶と薄茶の2種類あります。
同じ「お抹茶」であることには変わりないのですが、
濃茶の方が、甘みが強く渋みが少ないお茶を使います。
お抹茶の量としては、お薄の3〜4倍の濃さですので、
お薄に使えるような渋みのあるお抹茶は、濃茶には適しません。
甘みが増すほどお抹茶のお値段も高くなりますので、
お濃茶はより高級になります。
和風カフェでよく見かけるのは、お薄が圧倒的に多いので、
濃茶は、茶道をしていなければ、なかなかいただく機会がないかもしれません。
茶道という高尚な趣味のないワタクシは
日本人でありながらお抹茶とは遠い世界の住人でした。
ところが、
このお抹茶との距離をグッと縮めてくれた
素晴らしいお店が京都の「一保堂茶舗 本店」です。
京都でも屈指の人気のお茶のお店で、
京都御所の近くにある為外国人の方も多い。
店内へ一歩入ると、
雰囲気のあるお茶屋さんの設えです。
たくさんのお茶の種類と道具が並びます。
実はこの一保堂茶舗には併設の喫茶スペースがあり
一保堂茶舗の厳選されたお茶を頂くことが出来るんです。
まさに、和風カフェそのもの。
テーブルもあれば、
カウンター席もあります。
メニューは大きく分けて
濃茶
薄茶
玉露
煎茶
ほうじ茶
それぞれに合ったお菓子が付きます。
ワタクシは、初めて「濃茶」なるものを注文。
すると、
「途中で薄茶に点てかえますから、お声替えくださいね。」
という店員さん説明。
なんと、2度楽しめるんですね!
普通の薄茶より4倍濃い濃度で
まるでお茶のペーストのように
ドロドロした質感です!
勝手なイメージで、
”濃くて苦そう”と思っていると、
飲んでみてビックリ!
濃厚だけれども、
ほんのり甘くて、
お茶の爽やかな風味が広がります!!
衝撃的なおいしさなのです!!!
スペシャルティコーヒーに始めて出会った時と同じような感動。
濃茶は、差し詰め世界トップレベルの
スペシャルティのエスプレッソでしょうか。
カウンターの隅っこで勝手に感動しているワタクシに、
店員のかたが優しく「いかがですか?」と聞かれるので、
いやー、初めて濃茶を飲んだんですが、
こんなに美味しいとは思いませんでした。
苦味は全然ないし、甘い余韻ですね!
と言うと、
店員さんもニコリとほほ笑んで、
「最高級のお抹茶ですので」
(静かに感動)
そして、薄茶に点てかえてもらい、
2度目のおいしいお抹茶を頂きました。
(薄茶はお湯を足して作るのでアメリカーノですね)
さらにワタクシ、ここぞとばかり
煎茶も注文。
すると、
急須と茶碗2つ、それにポットが出てきまして、
自分で淹れるスタイルです。
この煎茶は三煎目まで楽しめるメニューで
お湯の温度の下げ方や、お湯の量、
時間や注ぎ方を丁寧に説明して下さいます。
自分で淹れた煎茶も、また格別のおいしさ。
煎茶の繊細さはドリップコーヒーのようです。
付いてくるお菓子も
京都のお菓子屋さんの
素晴らしい和菓子です。
3煎目まで、ゆっくりと頂いて
大満足なワタクシは、様々な思いが
駆け巡りました。
日本人としてあまりにもお茶のことを
知らなさ過ぎたこと。
あらためてお茶を体験して
楽しいし、美味しいし、
なにより感動したこと。
和菓子って素晴らしいなと感じたこと。
濃茶のようなお茶を
気軽に飲める場所は日本に数少ないこと。
もっと身近にお茶を楽しむ機会があればいいなと、
心より感じました。
ちなみに、たくさんの外国人も濃茶や玉露の風味に
驚いているようで、エキサイティングな
日本の体験になったと思います。
喫茶室から見える
お茶売り場も大賑わいで、
お客様もひっきりなし。
喫茶室でお茶を飲んだお客のほとんどが
必ずお茶を買われて行きます。
ワタクシが見ているだけで
めっちゃ売れてます!
コレ、
コーヒー豆屋として
すごく参考になるシステムだったんです。
喫茶で体験した楽しさを、家でも楽しむ。
お茶という身近なのに知らないことを
分かりやすい説明、
美味しくて楽しい体験を通じて
暮らしの中の愉しみの習慣として
提案してゆくお店のシステム。
完璧です!
感動しました。
かく言うワタクシも、
お土産に新茶の煎茶と玉露を購入。
お茶としては、
値は張りましたが、満足度120%でした。
(もちろん、家で楽しんでいます。)
そして、たくさん勉強になりました。
いつか、EARTH BERRY COFFEEが
カフェを手掛けるなら、今、流行りの
欧米スタイルのカフェではなく、
一保堂茶舗さんを参考にした
メイド イン ジャパンのお店を作りたいものです。
それほど、ワタクシにとってインパクトのある
素晴らしい体験をさせて頂きました。
皆様もぜひ、
京都へ行かれた際は
体験してみてはいかがでしょうか。
さあ、日本茶を楽しもう!
posted by アースベリーコーヒー at 16:34| ブログ
2018年05月25日
京都へ。 〜その1〜
ワタクシ、京都へ年に何度か行く機会がありますが、
仕事の用事に時間を割いて、ほとんど観光をしなかったんです。
ところが先日京都へ行った時に、
少し時間に余裕があったので
以前から行ってみたかった
茶筒の「開花堂」さんへ伺いました。
職人さんが一つずつ手作りする茶筒は
美しい佇まいで、シンプルに洗練された
簡の美を感じさせます。
開花堂の茶筒は使い込むほどに
経年変化をしてゆくことで
自分だけの道具として完成されることで有名。
著名人にも愛好家が多く、愛用したエピソードなど
本のなかで知ることがありました。
最近では海外にも高く評価されて、
今年の春には新作としてコーヒー豆筒をリリース。
コーヒー豆屋としては、
一度は拝見してみたい
憧れの道具であります。
開花堂の茶筒は素晴らしい密閉性があって、
フタを静かに置くと、ゆっくりと沈みながら締まります。
極上の箪笥(タンス)のようです。
ワタクシも今回、一生モノの相棒を購入しました。
なんと、ここ本店で買うと
茶さじに名入れのサービスをしてくれます。
錻力、真鍮、銅の3種の中から
ワタクシが選んだのは銅の茶筒です。
華やかさもあり、
コーヒー豆の雰囲気と合いそうでした。
経年変化は銅製が一番早くて8年。
錻力なぞは、40年かかるそうで
さすがにチョイス出来ず。
己の浅さを感じ入った次第でございます。
ところで、この開花堂さんをネットで調べているときに
同じ京都の「一保堂茶舗」というお茶屋さんのことが出てきて、
記事や口コミを見て、「これは行かなくては!」となり
開花堂さんを後にして京都御所の近くにある
「一保堂茶舗 本店」へ伺い、ここでもまた衝撃を受けました。
続きのお話は、また次回。
posted by アースベリーコーヒー at 17:21| ブログ