2016年08月06日

しかし遠いなブラジルは。 〜豆記世界編・ブラジルその1〜


24時間という長い長いフライトを終えて

飛行機から降り、関西国際空港からJRに乗り込むと

まだ朝8時だと言うのに、じっとり汗ばむほど暑かった。



ちょうど夏休みで家族連れや部活へ向かう学生が多くて

賑やかな電車内で僕は大きなスーツケースで汗を浮かべつつ、

窓の外を見ながら日本に帰ってきた事を実感していた。




僕は、昨日まで「冬」の国にいたのだ。



南米ブラジル。




南半球のブラジルの8月は冬なのだ。
(ちなみにリオのカーニバルは真夏の2月)



日本がすっぽり24個分も入るほどの大きな国。



サンバ、フットボール、サルベージャ(ビール)

アマゾン、シュラスコ、そしてコーヒーの国。




日本から一番遠いけど、

どこよりも”日本を感じた”国

ブラジル。



2016年・7月27日から8月5日まで

世界最大のコーヒー生産国ブラジルへ旅してきました。



旅をして、

見たこと、

感じたこと、

出会った人のこと。



そんな事を書き綴ってみたいと思います。





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今回の旅はブラジルの2つのコーヒー農園を訪問する目的だった。




ひとつは、デュトラ農園

そして、モンテアレグレ農園






この2つの農園はコーヒー王国ブラジルの中でも

貴重なスペシャルティコーヒーを作る農園である。




ブラジルは世界一のコーヒー生産国ではあるが、

最高品質(スペシャルティ)のコーヒーは実は少ない。



これはブラジルには山が少なく平原が多いことと、

農園の土地が他国に比べて大ききすぎることがある。



なのでコーヒー関係者の間ではブラジルは

ボリュームだけという意見も多かった。



ところがそんなブラジルコーヒーに

2つのおおきな革命が起きたのだ。



ひとつは15年前からコーヒーチェリーを選別する

専用のマシンが開発されてコーヒーの品質が一気に向上したこと。



もうひとつは、スペシャルティー方式のカッピングが

広く採用されていったこと。


(この事については、またゆっくり詳しく書きたいと思う。)





皆様もご存じのようにブラジルは日本から見ると

地球の反対側(裏側)にあたる。




今回の旅では飛行機でまず大坂の関空から

12時間かけてドイツ・フランクフルトへ。



そこでトランジットで7時間をすごし、

フランクフルトからさらに12時間かけて

サンパウロに到着するというわけだ。



さらにさらに、

サンパウロからブラジル国内線で

2時間かけてべロリゾンチへ。



合計30時間以上の長旅である。






実はフランフルトからの便に

ちょうど開催直前だったリオデジャネイロ五輪に

出場するロシアの新体操とレスリングの選手団と

一緒になるということがあった。
(もちろんエコノミー)
(ちなみに、ビジネスには韓国の選手が数名いた)



新体操の選手はみんな美人でスタイル抜群。

狭い椅子の空間で足を真上に上げてストレッチする

姿には乗客みんなで驚いた。



ただし、レスリングの大型選手は2m近い体格で

椅子に座るのがやっとで足が入りきらないという

まことに気の毒な格好で僕の後ろで眠っていた。





僕の隣には、そんなロシア選手団のお世話係?のような

明るくて気の良いおばさんが座っていて、

しきりに僕に喋りかけてくるので弱ったものだった。




そんな旅の始まりであったが、

僕の胸は躍っていたのは言うまでもない。





ベロリゾンチから車でさらに4時間。(笑)



ようやく到着したのは

ファゼンダ・デュトラ(デュトラ農園)だった。





迎えてくれたのは、兄弟で農園経営をしている

デュトラさん兄弟と若い通訳のジェームズだ。





デュトラ農園は山が3つ分ある広大な敷地で

標高1000m〜1300mとブラジルでは比較的高い場所にある。




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ブラジルのコーヒーの収穫期は5・6・7月なので

ほとんど終わっていたが、標高の一番高い所は成長が

ゆっくりなので、ちょうど収穫期で、さらにその標高が

高い場所はスペシャルティーグレードが収穫される場所だった。





実に幸運な時の訪問だったのである。






栄養が行き届いたコーヒーの木は輝くように繁り、

色鮮やかなコーヒーチェリーをたわわに実を付けていた。




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熟練のピッカー達は、この時期およそ400人いて

完熟したチェリーを見極めて素早く収穫する技術は

圧巻としかいえず、この丁寧で素早い仕事こそが

スペシャルティーコーヒーへの一歩なんだと実感した。



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このエリアは特に良い品質になる場所なので

とても高値で取引されるコーヒーになる為、

見事に赤いチェリーだけを収穫するのである。






チェリーを食べてみると

これまた「甘くて美味しい」のだ!





ブラジルに来ていきなりこんなレベルの高い

コーヒー栽培を目にできて感動する僕だったが、

まさか明日、とんでもないハプニングに襲われるとは

この時は夢にも思ってもなかったのだ。



次の日、僕はブラジルの洗礼を受ける事になる。



つづく





posted by 大地の実 at 16:48| 豆記世界編2016AUG