2013年12月12日

聞いてみるもんだ。〜豆記世界編・7〜







「聞いてみるもんだな。」






皆さんもそう思った事があると思います。

今回のアフリカの旅では、専用の車をチャーターして

現地人の専属ドライバー付いていました。







農園訪問ミッションとはいえ現場の滞在時間も限られて

いるので現地の人との交流の時間も少なく、

結局、現地の人との交流と言えば7〜10時間の移動中の

ドライバーとの会話が一番深いコミュニケーションでした。





彼らはプロです。




我々のような外国人をアテンドする仕事なので

ドライブの車中でも話題が豊富!!






色々な話を進んでしてくれたり、

僕たちの質問には必ず答えてくれました。





何気に聞いた質問に僕たちが思ってもみなかった

答えが帰ってくる事もあって

「いや〜。聞いてみるもんだなぁ!」

という具合。






エチオピアでは移動時間が長く、

外の景色を眺める時間も多かったですが、

平原の中にふと現れた小さな町の中に、

「ジャマイカ」の国旗や、大音量のレゲエを流している町が

あって、明らかに異質な雰囲気をかもし出していました。





「この町はジャマイカブーム?」みたいな質問に、



「え?知らないの!?」と言いやがりまして

詳しく理由を聞くと、この町はジャマイカタウンで

ジャマイカからの移民の町だそうです。




ジャマイカからの移民。



聞き間違いかと思いましたが、本当でした。




なぜ彼等は、エチオピアよりはるかに豊かな国から

わざわざこんな”貧しい国”へ来たのか。




エチオピアにあるジャマイカ移民の町「シャシャマネ」には

実はこんな秘話がありました。






昔、エチオピア帝国は皇帝が存在しました。

皇帝の起源は紀元前のシバ女王とソロモン王の子孫で

1975年に亡くなったエチオピア最後の皇帝は225代目。





一方、カリブ海のジャマイカ島では牧師による不思議な

未来の予言がありました。

「アフリカに黒人の王が誕生する時、それは救世主となる」



その予言から14年後、エチオピア最後の皇帝が即位しました。



1963年、エチオピアにイタリアが侵攻して来た時に国王は

イギリスに亡命した時、嘘かホントかジャマイカにも立ち寄ったそうです。




その時、すでに彼が”予言の救世主”と言う事がジャマイカでは知られていて

飛行機から皇帝が降り立ったその時、雨が降ったそうです。





乾季のジャマイカに降った雨。



ソロモン王の子孫で予言の救世主。




色々な偶然が重なって、エチオピア最後の皇帝ハイレセラシェは

ジャマイカで現人神とされました。



そして皇帝を崇拝するジャマイカ人がラスタファリアンという宗教を作り

「黒人の故郷”アフリカ”への帰還」という信仰を唱えたのをキッカケに

ジャマイカ人のエチオピア移住が始まったそうです。






ジャマイカから来る人たちは、相当な覚悟で来ます。

むろん骨を埋めるつもりで。



ジャマイカ人にとってエチオピアは聖地の中の聖地なのです。



彼等はエチオピアで町を作り、毎日、毎日、

レゲエを躍り、マリファナを吸うそうです。




あの有名なボブ・マーリーも来た事があるそうで、

すごく大規模なレゲエフェスを開催したそうです。






エチオピア人はジャマイカ人と仲良いの?と聞くと

「いんや、そうでもない」だそうです。





ジャマイカ人の一方的なエチオピア信仰で温度差はあるものの

腕の良いドレッドヘア職人はジャマイカ人に多くて、

エチオピア人でもオシャレに決めたい時はこのジャマイカタウンで

ドレッドにしてもらうそうです。

なんとも面白い!





そして、エチオピアでは家畜を飼っている人が多く

牛、ヤギ、羊、は当たり前です。



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普通に道路を横断したりするので

車が止まる時は家畜の往来です。




ところが、家畜の中で最も価値のある物を聞いてみると

1は「ラクダ」だそうです。


ちなみに一番安いのは牛。(理由は不明)

次にチキン、ヤギです。





確かにラクダはあまり見かけませんでしたが

たまに数頭が群れでいるのは見ました。





しかし、エチオピアでラクダのイメージが無かったので

食べるの?と聞くと「NO!NO!食うわけねーだろ!」

みたいな返事。





じゃあどうするか、「輸出」だそうです。




アラブ諸国への輸出がメインでアラブのラクダは

実は90%以上エチオピアからきたラクダなんだそうです!!!




ショック!!




アラブの砂漠で産まれ育ったラクダかと思ってましたが

エチオピア産まれのエチオピア育ちらしく、

ちょっと暑さに弱いそうです!!






そしてそのラクダは日本円で一頭50万円くらい!


エチオピアの平均年収以上の値段に僕たちは

衝撃を受けて「みんなラクダ飼えばいいじゃん」と言うと

お前ら分かってないなぁ、みたいな顔で、



「ラクダを飼えるのは、昔から決まった家だけ。

 ラクダの取引市場には顔見知りしか入れないルールで

 あれは特権なんですよ、旦那」



なるほど。


確かにラクダを飼ってる近くの家は

ボロボロの小屋みたいな家なのに

電線が通ってて、大きなパラボナアンテナが

付いてたりして、ものすごい違和感を感じました。




あれは、エチオピアの金持ちの家だったんですね。





まったくエチオピアは不思議あふれる国でした。






そして、アフリカの旅が終わった時に、

トランジットとしてドバイで半日ほど観光しました。




このドバイ、行かれた方もおられると思いますが

本当にスゴイ国です。






UAE(アラブ首長国連邦)なのですが、

7つの小さな国が集まって出来ています。




7人の王が統治していて、大統領を持ち回りしており

現在はアブダビの王が就いています。




このUAEはご存知、産油国で超、超、お金持ちの国です。




30年前まで砂漠だったドバイにとんでもない大都市を作り

世界一の建築や技術を集結しています。



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世界一のタワー「ブルジュ・ハリファ」はもちろん

「東京スカイツリー」より遥かに、高く、美しい。



そこから見える景色は富の溢れる国の姿。




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そして世界一大きなショッピングセンターには

砂漠の国なのに、バカでかい水族館があり、

その水族館トンネルの入場料は5千円と高い!!




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僕のような庶民は外から眺めるだけ。





そして珍しい「アラブコーヒー」も飲みました。




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黒くない!!

そしてコーヒーの味がしない!!





みんな、初めての体験だったので、

絶対コーヒーが入ってない!お店の人が入れ忘れてる!

などなど。



日本のコーヒーのプロフェッショナルたちが騒ぐ中、


「これがアラブの伝統的なコーヒーです。

 コーヒー豆を極めて浅く焙煎してカルダモンと一緒に

 粉にしたものをお湯に漬けこみ、上澄みを飲みます」


という説明に一同驚愕。


いや、世界は広い!!

また新しいコーヒーを体験できました。








また駐車場には見た事ないような超高級車がズラリ。



フェラーリ。

ロールスロイス。

ジャガー。

アストンマーチン。

ベントレー。



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などなど。




僕はあまり詳しくないですが、

同行した人たちは大興奮。





そしてこの日、ガイドしてくれた人がドバイに住んで8年の

日本人女性で、ドバイ人の旦那様と結婚、現在2人のお子様もおられます。




その人の話は、住んでる人が知る本当のドバイでした。




UAEの国民は大学を卒業すると全員公務員になれます。

国民は公務員、実業家、宗教家の3つの職業を選択できて

一般的な公務員になると初任給が50万円(月)。

もちろん昇給あり。

男性も女性も同じく。






所得税や相続税などの”税金”は一切なく、

医療費、学費は生涯無料。




結婚すると、家と土地(バカでかい)が国から支給。




公務員の仕事も、週4日程度で朝8時から午後2時で終わり。

公共機関も2時で終わります。




結局UAEの人は、夫婦で100万〜200万給料を毎月貰い

税金もないので、お金が溜まる一方だそうです。




だから買い物も半端じゃなく、

ショッピングセンターのなかには

カルチェやエルメスなどのお店が

すごい広さで構えられていて

結構なお客さんがいました。





特に女性は恵まれていて

家事や育児は100%メイドや乳母を雇い、

一切家の事はやりません。




子供の行事などは男性がやる習慣だそうなので

本当に何もやらず、毎日お買いものばかりだそうです。





未婚の方。



ぜひUAEの人を捕まえて下さい!!



本当の玉の輿が待っています!!




特に日本人女性はアラブ人男性には人気だそう。








でも、アフリカの原始的な魅力に取りつかれていた僕には

実はドバイはさほど魅力的には映りませんでした。





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あと100年で石油も出なくなるそうです。





何か、砂漠に現れた蜃気楼でも見たような、

アラジンの魔法でも見ているような感じでした。





エチオピアからルワンダ、そしてドバイ。

今回の旅で、コーヒーの色々な面をみる事ができました。

と同時に”人間の色々な面”も見る事ができました。




パワフルでエネルギッシュなアフリカ。

富に溢れ、毎日が夢のような生活のドバイ。

そして、僕も含めた日本人。




いろんなコーヒー。


いろんな人間。


旅は本当に面白い。





今回の旅で、

僕はあらためてスタートラインに立った気がします。




今まで、日本だけでやってたコーヒーの世界は

実はほんの一部でしかなく、コーヒーの事を知っているようで

本当は何も知りませんでした。



カフェの仕事をやってきて、

焙煎をやった時、世界が広がった気がしました。





焙煎の仕事をやってみて、

産地に来た時、もっと大きな世界が広がっていました。




階段を一段、一段、登る度に、

視界が一気に広がるような感覚です。





これがまたスタートラインか。




そんな風に思いました。



コーヒーは奥が深いと言われますが

本当に奥が深くて、本当に面白い!!!!




スタートラインに立たせて貰って

やっぱりコーヒーの事が、

もっともっと好きになりました。





旅行記の最後に、

アフリカへ行かせてくれた家族に感謝します。

お店をしっかり守ってくれたスタッフに感謝します。

営業時間変更にも関わらずたくさん来て下さったお客様に感謝します。






アースベリーコーヒーはこれからも

美味しいコーヒーを皆さまにお届けしてゆきます。



コーヒーはカロリーも無く、お腹を満たせませんが

皆さんの心を満たせると信じています。



素晴らしいコーヒーは素晴らしい生産者が作っています。



本当に、本当に微力ですが、

アースベリーコーヒーが皆さんとコーヒーを繋ぎ、

皆さんと世界を繋ぐ事ができればいいなと思います。





アースベリーコーヒーの使命である

「たくさんの人に、コーヒーとの素晴らしい出会いを作る」




これからも、素晴らしい世界へ

皆さんをご案内して行きます!!!








最後まで読んで下さりありがとうございました。








   完









posted by 大地の実 at 19:41| 豆記世界編2013DEC