2015年11月17日

続くこと、変わること。



先日のブログにとてもたくさんの反響をいただき

本当にありがとうございました。




広島ガス展 東広島のイベント会場には

このブログをご覧になってわざわざ足を運んで下さった方が多く、

ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。





お店のお休みだった日曜日には

僕も少しお手伝いに立たせて貰いました。



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土曜日はあいにくの雨でしたが

むしろ多くのお客様が来られて

大行列ができたそうです!




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トップバリスタが目の前で一杯ずつ

淹れるラテやカフェモカが出されるたびに

お客様から歓声が上がる声を耳にしつつ

僕はドリップコーヒーを淹れておりました。笑









日曜日には、さおりさんが講師を務められる専門学校の

先生や生徒さんも応援に来られていて、賑やかなブースでした。




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僕の出身地でもある東広島は

東京や大阪のような大都会ではなく

田んぼや川や山の多くある田舎です。



のどやかな地方の町の人たちには

バリスタの淹れるラテアートは

初体験の方も多く(特に年配の方には)

新しい体験を楽しまれていました。





前回お知らせした エチオピア ベレテゲラ も

みなさん「おいしい」「おいしい」と言って頂けて

もちろんバリスタの腕は超一流なのですが、

焙煎担当の僕としては、心から嬉しく、安心しました。




 
さおりさんもFBで書かれていたのですが、

今回のベレテゲラは、多くの人が関わって、誰一人かけても

東広島のみなさまにご提供出来なかったコーヒーです。







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エチオピアの森は、まだ生きています。

ひっそりとですが、確実にコーヒーの実を育んでくれています。

蝶が飛び、花が風に揺られてながら、生きています。




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From seed to cup という言葉があります。

農園からカップまでを繋ぐ。




スペシャルティコーヒーの本質であると定義されていますが、

何も、コーヒーだけに限ったことではありません。




お米だって、

野菜だって、

フルーツだって、

お肉だって、

お魚だって、

パンだって、

そばだって、

チョコレートだって。





良いモノはすべて From seed to cup みたいなもんです。




要するに、作り手と食べる人が繋がってるかどうか。

”繋がり”がきちんと見えているかどうかだと思いませんか?


そこに初めて良いモノが生まれます。




だからこそ、From seed to cup は続けてゆくモノなんです。








でも、変わるモノもありますよね。


むしろ、この世の中の、全てのモノやコトは常に変わります。



唯一、変わらない事は”全ては変わる”という事だけ。





地球や生き物はいつだって変わり、

気候変動や気象条件、経済状況だってそうです。





実は、地球温暖化で気温がこのまま2度上がれば、

スペシャルティコーヒーは消えると言われています。



気温上昇で、低品質化するからです。


さらに2度上がれば世界の食物の半分は消えるそうです。


全ての生き物はいつか死ぬんです。




これが現実です。






エチオピアの森はどうでしょう?



そして私たちはどうでしょう?



いつか、消えてしまうか、残って行くか、

いつ死んでしまうか、それは誰にも分かりません。



だからこそ、今が大切です。




今、ここに、この瞬間に

エチオピア ベレテゲラが飲める事こそが奇跡。





喜びです。






今回の長い長い From seed to cup の道のりは

遠くエチオピアの森から、私たちの町、東広島・西条まででした。




世の中には、もっとたくさんの道があって、

もっとたくさんの繋がりがありますが、

今回の、この繋がりは、もう二度とないかもしれません。





長くなりましたが、

僕は今回の事を挑戦させて貰えて幸せでした。




わざわざ、足を運んで下さった皆様、

本当にありがとうごさいました。



最後に、とても素晴らしい機会を下さった

さおりさんに感謝します。




これからも、アースベリーコーヒーは

珈琲を楽しんでゆきます!


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posted by 大地の実 at 17:13| 珈琲豆のこと

2015年11月13日

幻の森のコーヒーとトップバリスタ




今日はたくさんの事をみなさんにお伝えしなければなりません。





今回の事は私たちEARTH BERRY COFFEEにとってとても名誉なことであり、

素晴らしいチャレンジの機会を与えて貰いました。




この後、何年も先にも役立つ経験で、

たくさんの事を考えるキッカケになりました。




まず、今週末に開催される

広島ガス展2015 東広島 というイベントがあります。




チラシの中に、

「トップバリスタによるコーヒー店」

というブースがあると思います。



今回、西条の広島ガス展に来られるバリスタは

神原さおりさんという女性バリスタです。


この方、旧姓を村田さおりさんと言って

日本のバリスタでは知らない人はいないほど有名な人です。



素晴らしく華やかな経歴の持ち主で

バリスタチャンピオンシップでは

毎年のようにファイナリストとして勝ち上がり、

ラテアートチャンピオンシップでも

いつもトップクラスの成績を上げるという

日本を代表する本物のトップバリスタです。




現在は、尾道浪漫コーヒーの神原君と結婚して、

競技者としては第一線は退かれていますが

カフェの専門学校の講師として活躍されています。





それで、今回のガス展でラテアートやカプチーノに使う豆を

私たちEARTH BERRY COFFEEにご依頼頂きました。





正直、僕には力不足じゃないかと心配しましたが、

地元のロースターという事もあり、

また僕も競技者としてやっていた時に

すでに知り合っていたこともあって、

チャレンジさせて貰う事になりました。




使う豆は、エチオピア ベレテゲラ ナチュラルの指定でした。




このコーヒーは、幻の森のコーヒーを呼ばれています。

僕自身も焙煎するのは初めて。



神原さおりさんが、なぜこのコーヒーを指定されたかというと、

このベレテゲラは、世界で唯一無二の自然自生のフォレストコーヒーだからです。



森の中に、自然のまま、コーヒーが自生しているのです。


まさに、コーヒーの原種。


世界のコーヒーのルーツ・オブ・ルーツ。



実は僕はこのベレテゲラの森に行った事があるのです。

この目で、幻の森のコーヒーを見ているのです!


エチオピアの旅の様子 ブログ




さおりさんは、実はバリスタチャンピオンシップでも

ずっとこのベレテゲラを使っています。




普通、チャンピオンシップに挑む時は

特別に風味の優れたコーヒーを選びます。





エスメラルダ ゲイシャとか、COE入賞コーヒーとか。



でも、さおりさんはベレテゲラを選びました。

ベレテゲラの素材は特別なものではありません。

いわゆる一般的なエチオピアコーヒーなのです。



周りの反対を押し切ってもベレテゲラで出場し、

激戦の中をファイナリストになられました。



ある意味、日本最強のバリスタかもしれません。





このベレテゲラを使いたいと言われた時、

僕はそのこだわりの理由を聞きました。




どうして さおりさんは、そんなにベレテゲラにこだわるんですか?



するとこんな答えが返ってきました。


UCC時代に開発や保護に関わったのがきっかけです。

ベレテゲラは今にも消えてしまいそうなコーヒーなんです。

コーヒーのルーツが消えてしまうのは、どうしても防ぎたいんです。

バリスタが使うことで美味しく飲んでもらう事で、

ベレテゲラを残してゆきたいんです。

私が最後の一人になっても、使いたんです。







幻の森のコーヒーは今まさに消えようとしています。



環境破壊

気候変動

理由はいろいろあるんですが、

一番危惧される理由は

「売れない」こと。




いろんなコーヒー生産地の悩みでもあることで、

売れなければお金が稼げず、他の仕事を探します。



コーヒー栽培や収穫をしなくなると、

結局、木を切り、森を破壊し、開発するしかないのです。





小さな一歩ですが、今回のガス展ではベレテゲラを使います。




僕自身、エスプレッソに向けた焙煎を本格的に取り組むのは初めてで、

さおりさんにアドバイスをもらいながら、何段階かに焼き分けてのカッピング。




ベレテゲラをエスプレッソにした時に一番美味しいポイントを探りました。




実際にお店で、さおりさんとカッピングして、

実際にお店のマシンでエスプレッソにしてゆきました。




この作業そのものが、素晴らしい経験となったと思います。

エスプレッソとは?

ミルクと合わせるカプチーノとは?



様々な検証をさせてもらって、

悩んで悩んで、

おいしくなれ、おいしくなれ、

そう願いながら何度も何度も、

何時間も抽出を繰り返した時。





「片岡さん、これ飲んでみて下さい」

と手渡されたエスプレッソのひとくち飲んだ時。





僕は心底驚きました。





こんなに美味しくなるの!?




甘い。


凝縮した果実感。


シロップのような滑らかさ。


素晴らしい風味でした。







僕はずっと、コーヒーとは素材以上の良さは

抽出では産まれないと思っていたのですが、

その考えをひっくり返されました。





こんな特別な技術を持った人がいるのか。





日本を代表するバリスタはこんなに凄いのか。





ただ、ただ感動したんです。






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この時間を共有出来た事は

私たちEARTH BERRY COFFEEのスタッフみんなにとって

素晴らしい財産になりました。





そして、焙煎を担当させていただいた僕にとってもまた、

素晴らしい経験となりました。





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明日、明後日の東広島のガス展では

日本を代表するトップバリスタのコーヒーが飲めます。





使う豆は「幻の森のコーヒー」エチオピア ベレテゲラです。





たくさんの想いが詰まったコーヒーです。


たくさんの愛が詰まったコーヒーです。





ぜひ、ご賞味下さい。



これこそが、本当のコーヒーかもしれません。








posted by 大地の実 at 18:11| 珈琲豆のこと

2015年11月06日

ウチのブレンドって?




ご好評頂いているパナマ エスメラルダ ゲイシャが

最後の焙煎を終えて売り切れ次第終了となりました。




なかなか飲めない珈琲なので皆様興味を持たれたようで

新しい珈琲体験を楽しんで貰えたみらいです!




もう少しありますので、気になる方はぜひどうぞ。




11月になって珈琲豆もグイグイと伸び始め、

ギフトシーズンと年末年始の準備を迎えています。




新しい豆も入荷し始めていて、

来週あたりから新発売も登場します。





すこし早いですがご紹介しておきますね。


■ホンジュラス エルサウセ農園

マンゴーやパパイヤなどのトロピカルフルーツを感じる素晴らしいコーヒー。

明るくて、甘みも多くしっかりした質感もあります。

COE入賞の常連であり実力のある素晴らしい農園です。




楽しみにしてくださいね!



ところで最近お客様から

一番人気は?

一番売れてるのは?


というご質問を頂きます。


それぞれ人気があって売れてるのですが、

ウチのお店で一番”量”が出るのは

アースベリーブレンドというライトなブレンドです。

そして二番目にビターベリーブレンドです。




いつもシングルオリジン(単一農園・品種)を詳しくご紹介していて

ブレンドの事を詳しくご説明してなかったな。と思いまして

改めて、アースベリーコーヒーのブレンドコーヒーについて

お話をさせて頂きたいと思います。



アースベリーコーヒーには、

ブレンドコーヒーが2種類あります。



ライトMIXの「アースベリーブレンド」

中煎りのブレンドです。

苦みは少なく、飲みやすくて明るいブレンド。甘みやクリーンさが引き立つ味わいです。




ダークMIXの「ビターベリーブレンド」

中深煎りのブレンドです。

しっかりしたコクとビター感のある深煎り。後味にベリー系の香りが残ります。

(他店の深煎りに比べたら全然深くないという、、)




この他にシーズナブルで、クリスマスやバレンタインの特別なブレンドや

ライブやイベントの時にオリジナルを作る事があります。




実はブレンドに使う豆は、一年を通じて少しずつ変わったりします。




スペシャルティコーヒーの性質上、大量生産されてないので

その時々のベストなコーヒーを使うのです。

なので、使う豆や配合は常に変動しています。





他の珈琲屋さんでは、使う豆や配合を厳密に守るお店もあります。

それぞれのスタイルや想いがあるので、

どちらがどうという事はありません。




私たちのお店のブレンドは自由です。

ただし、レベルはいつも平均以上を目指しています。




いつもとは違うけど、いつも美味しい。




アースベリーブレンドは、いつも明るく甘くフルーティーでクリーンに。



ビターベリーブレンドは、いつもチョコレートとベリーを感じる上質な深煎りに。




結局ブレンドは、毎日飲むコーヒーだから、

「いつもおいしい」を大切にしています。




そして、シングルオリジンは素晴らしい個性を

最大に感じて頂けるように。




良い焙煎、良い素材の珈琲は

ブレンドだろうがシングルだろうが

温度が落ちてきてから際立ちます。




最後のひと口まで美味しく。



「また明日も飲みたい」と思って頂けるようなコーヒーを。





アースベリーコーヒーではそんな思いで

日々のブレンドをお作りしています。






posted by 大地の実 at 19:01| 珈琲豆のこと

2015年10月21日

パナマ エスメラルダ農園 ゲイシャ



とても、素晴らしい珈琲豆の新登場です。



■パナマ エスメラルダ農園 ゲイシャ FW



もはや説明も必要ないほど有名なコーヒーが届きました。

検索するといっぱい情報が出てきます。笑




世界で最も”美しい香り”を持つと言われ、コーヒージュエリーと称される特別なフレーバーも持つコーヒーです。



甘い花のようなフローラルな香り、ベルガモット、ピーチ、スイートレモン、カシス、ラズベリー、チェリーのような明るくて甘く爽やかなフルーツのような圧倒的なフレーバー。


アカシア蜂蜜のような甘みとシロップのような粘性のある舌触り。



極めて高い透明感はスーパークリーンカップ。





このゲイシャ種という品種は、エチオピアに自生していた原種です。

それをエスメラルダ農園がパナマで栽培したところ、

とんでもないフレーバーも持つコーヒーが生まれたのです。




コーヒーのオークション取引の世界最高記録を作り、

それは今も破られていません。




海外のトップバリスタやトップロースターは言います。

「コピ・ルアクやブルーマウンテンのようなコーヒーを高い値段で買うなら、

同じ値段でエスメラルダのゲイシャを買え。」



日本人の珈琲関係者には耳が痛い人が多いですね。




僕もエスメラルダ農園のゲイシャは過去に一度しか飲んだ事がなくて、

しかもその時飲んだお店が”中深煎り”に焙煎していたので

本来のフレーバーはよく分からないままでした。笑




エスメラルダ農園のゲイシャの最も素晴らしい所は

弾けるような明るい酸と複雑なフレーバー、そして素晴らしい甘みにあります。




焙煎が進むと、その持ち味が消えてゆき、

ローストの香りが付き、苦みが出てきて

クリーンさは失われます。



そうなると、エスメラルダ農園のゲイシャでなくても良くなってくるんです。



きっと、エチオピアのイルガチェフェやコロンビアの豆でも同じような

カシスやダークチェリー系のフレーバーは出ると思います。



10倍のお金を出してまで深煎りにすると、あまり意味が無いのです。
(もちろん、深煎りにしても十分に美味しいですが)




今回のエスメラルダ農園のゲイシャも数量は少ないですので、

無くなり次第終了となります。




一生に一度は体験して欲しい珈琲。




パナマ エスメラルダ農園 ゲイシャ


50g(5杯分) 1500円(1620円)

100g(10杯分) 3000円(3240円)

特製ドリップバック(1杯分)300円(324円)





さあ、世界最高のコーヒーを楽しもう!












posted by 大地の実 at 16:37| 珈琲豆のこと

2015年10月10日

僕のGPS。





今日、明日と東広島・西条は「酒祭り」で賑わってます!



EARTH BERRY COFFEEは会場から300mくらいですが、

通り違えばとはよく言ったもので穏やかな日でございます。




さてそんな酒祭りですが、明日僕は神戸に出張します。


ジャパン・コーヒーロースティング・チャンピオンシップという

競技大会の日本予選が開催されます。



これは、焙煎の個人大会で優勝すれば日本代表として、

世界大会へ出場できます。



予選の流れは「課題豆」を各自焙煎して会場へ持参。

その時に、グリーングレーディングの競技も行われます。

(分からないですよね、、笑)





とにかくも、この課題豆を上手く焙煎する事が

最も大切なのですが、今年から課題豆の

プロフィールが非公開になりました。

生産国、生産地、処理など全て秘密です!!




なんとなくは当たりが付くのですが

焼いてみないと分からない事が多く、

結果として焙煎技術の差が表れるという

非常に面白い競技会なのです。




5kgという限られた量で最大限のパフォーマンスができるか。




僕の場合は、プロバットの5kgタイプなので

最小でも1kgしか焙煎できません。

チャンスは5バッチ!



僅かな火力バランスで大きく味のイメージが変わるので、

とにかく一回、一回が、真剣勝負。



明日の提出なので今朝6時から

額に汗かきながら焙煎しました。



やみくもに焙煎しても美味しくなりませんので、

おおまかなプロファイルはすでに数日前から

お店の豆を使ってデモンストレーションしながら

すでに腹を決めておりましたので、

今日は設計図とおりできるかどうか。



焼いてはカッピングして確認。

焼いてはカッピングして確認。


これをひたすら繰り返して細かい修正をして行きます。



5kg焼くのに3時間かかりました。笑



焙煎から8時間後に最終カッピングをして

提出豆を決めます。


どの豆をチョイスするかも技量ですし、

明日のグリーングレーディングも大切な種目です。



僕はこの大会2回目の参加ですが、

最初は散々な結果でした。




そこから1年。




自分がどこまで通用するのか、

自分の正確な立ち位置はどこなのか。

何が不足しているのか、

何を努力すればよいのか。

いろんな事が分かるんです。


競技会は僕のGPSなのです。


辛口ながらきっと教えてくれるはずです。笑



失敗して上達できるし、

たくさん恥をかいて本物になれる。



さあ、今年も赤っ恥をかいて来ます!






























posted by 大地の実 at 14:49| 珈琲豆のこと