2014年09月17日

迷宮。





モノ作りをしている人は、往々にして「迷宮入り」することがあります。



ご多分に漏れず、僕もよく往々にして迷宮入りするのです。





ある程度、基準となる物差しはあるものの、より良いモノを目指した時に、普段のメソッドや考え方を変化させる必要が出てきて、コーヒーの焙煎で言えば、火力、時間、排気を力関係を変えるという作業をします。




そして、その結果の答えの”全て”は、「味」にある訳です。



良くなるか、はたまた、変わらないのか、悪くなるか。




その結果次第で、迷宮入りする事に。

迷宮の扉の奴が、がはは、と笑いながら、門を大きく開けて、僕たちを待ち受けているのです。




自分が”こうだ”と思っていたことが、全くの勘違いと言う事は日常茶飯事で、何故?何故?何故?と日々悩みながら、飯を喰っている時も、風呂に入っている時も、走ってる時も、何か少しでも閃いたならば、明日が待ち遠しくなる。




以前にも少し書いたけど、日本には四季があるのです。



四季は、素晴らしい恵みや文化をもたらす一方で、”変化”という魔物をもたらす。



僕が迷宮入りしてから数か月がたった今日、ふとした事で「あれ?。もしかして迷宮から出ちゃった?」という事がありました。



恐る恐る、全ての答えである”味”に問いかけてみた所、「おめでとう、やっと出たね」という答えが。




コーヒーの美味しさに”本当の答えや正解があるのか?”と聞かれたら”ある”と答えるでしょう。



どうすれば分かるようになるかは、ひとつだけ。



一流を知る事です。



「一流を知れば二流との違いが分かる」という有名な言葉がありますが、これは全くその通りで、一流を知れば、目指すモノの姿も見えるし、僅かな差に気づく事が出来るようになります。




僕がコーヒーロースターを目指したキッカケとなったのが、8年前に飲んだ、一杯の一流のコーヒーからでした。コロンビアCOE1位だったそのコーヒーからは、何故か、ブルーベリーとかオレンジとかリンゴの味がして、花みたいな香りと、とろみがかった舌触りがしました。




今でも、はっきり憶えてます。



それから幸運にも、一流の人やモノに出会う機会がたくさんあった事で、僕もその一歩を踏み出した訳ですが、知れば知る程、迷宮に逆戻りさせられてしまうのです。



それでも、迷宮入りを何度も、何度も、繰り返した結果、気が付けば少し前に進めている事が多かったように思います。



そして、段々と自信を持って、お客様に「おすすめ」できるようになってきました。



でも、僕は知っています。





今日の喜びは、次の迷宮への招待状だと言う事を!笑




なので、僅かな間でも、そのモノ作りの喜びを噛みしめておきたいと思います。





posted by 大地の実 at 15:47| モノ作り